【医師・専門家監修】女性のライフステージにあわせた心と身体の健康情報

寝ているときや起きているときの血めぐりの違いって?

Q

食べたあとや寝る前など、生活のシーンによって血めぐりの度合いは違うのでしょうか?
たとえば、寝ているときは血めぐりはゆっくりで、食べたあとはそれが活発になるとか?
それぞれのシーンに合わせて気をつけるポイントがあれば教えてください。

(30代前半女性)

A
生活シーンによる血めぐりの違い、もちろんあります!
寝ているときは副交感神経が優位になって血管も開いていますから、血めぐりはゆっくりになります。

寝ているときは、血液がお腹に集中しているので、お腹を冷やさないようにしたほうがいいでしょう。また、食事のあとも、胃腸に血が集中します。
食べた直後に、激しい運動をするとお腹が痛くなるのはこのことが関係しています。本来は、胃腸に血が集中しなくてはいけないのに、違うところに血がいってしまう。狭心症が起こるしくみと同じです。
狭心症は、運動などにより胸が痛くなる病気。心臓には、冠動脈という細い動脈があります。運動をすると、心臓の筋肉が充分な酸素を必要とするので、心拍数 の上昇に伴い、冠動脈の血流が増します。しかし、動脈硬化などにより、冠動脈が狭くなっていると充分な血流がいかなくなり、胸が痛くなってしまうのです。
要するに体内で相対的な「虚血」(血量の減少による局所の貧血)が起きてしまうというわけです。

 

これと同じメカニズムで、食後には食べたものを消化させるため、胃腸に血が集まってくるのです。
そんなときに無理やり運動すると、身体のほかの部分へ血がいってしまって、胃腸への相対的な虚血が起きる。そして胃腸が痛くなる、というわけです。
ですから、歩くぐらいは大丈夫ですが、食後30分くらいは激しい運動を控えたほうがいいのです。
食べたあとは、胃腸に血が集中して、脳に血がいかなくなるので、眠くもなります。でも、そこで横になってしまうと、今度は栄養分が吸収されすぎて、太ってしまいます!

朝、目が覚めるのは、交感神経がぐーっと上がってきて、血管を収縮させるため。寝ているというのは、つまり身体が動いていない状態。そして水分を数時間にわたって補っていない状態です。ですから、起きたら早めに水分補給をしたほうがいいのです。それも、冷たいものよりも、お湯など温かいものがいいでしょう。
また、起床時は口内の雑菌も増えています。必ず口を一度ゆすいでから飲むようにしましょう。

 

血めぐりは、24時間の中でもいろいろ偏りがあるということです。でも、その生活シーンごとに、必要なところに必要な分の血液がめぐっていればいいんです。言い換えれば、必要なところに、血がめぐっていかない状態を作ってはいけないということ。どこかが痛くなったら、それは必要な血液がいってないと思っていいでしょう。

そういった基本がわかっているだけでも、日常の中での血めぐりを意識しやすくなるかもしれません。
生活シーンにあった血めぐりをぜひとも意識していきましょう!

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