【医師・専門家監修】女性のライフステージにあわせた心と身体の健康情報

「疲れ」の感じ方は人それぞれ?

Q

疲れに関するQ&Aを読んでいて思ったのですが、人によって「疲れ」の感じ方は異なりますか?
また、「だるい疲れ」や「凝り固まった疲れ」など種類があるようですが、「身体は疲れているのにそれに気がつかない」ということはありますか?

(30代前半女性)

A
「疲れ」は、医学でもよくわかっていない分野で、実は定義づけがまだできていないものなんです。

私たちは「だるい」「やる気がない」「起きるのがつらい」などを総称して「疲れ」とよんでいると思いますが、その感じ方には全て個人差があります。

たとえば、同じ運動をしても疲れる人と疲れない人がいますし、短い睡眠時間でも疲れる人と疲れない人がいます。そして質問の通り、疲れに気づかない人もいます。「疲れ」はその人の主観ということになりますから、数値化は厳密には不可能だといってもいいでしょう。

でも、「疲れ」を数値化しようとしている日本疲労学会というところがあります。この学会は、疲労に関するガイドラインを作っていて、VAS(ビジュアル・アナログ・スケール)検査をしています。
これは「疲れを全く感じない最良の感覚」と、「何もできないほど疲れきった最悪の感覚」の間のどの状態かを自分で判断します。

自転車こぎなどの運動負荷をかけて、身体的なパフォーマンスやキャパシティをチェックしたり、採血、唾液や尿の検査などもします。これらの検査はストレスの指標にもなるので、身体にどれくらいのストレスがかかっているかを見るための判断基準ともいえます。ただし、この検査は回数や頻度を厳密にこなさないと正確な数値にならないので、疲れの数値化はやはりなかなか難しいといえます。

この学会によると、ある地域で15~65歳の4000人を調査した結果、約60%の人が疲れを自覚していました。そして、疲れが6ヶ月以上続く人は37%にものぼっており、疲れを自覚している人はやはり多いといえます。

 

漢方医学で「疲れている」「だるい」などの症状は「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」と診断されます。
これはそれぞれ「気が足りない」「血が足りない」という症状で、「疲れ」も含まれます。

「気虚」の症状は、身体がだるい、気力がない、疲れやすい、日中の眠気、食欲不振、風邪をひきやすい、物音に驚きやすい、眼光や声に力がない、などがあります。
また、脈が弱い、腹力が軟弱、内蔵のアトニー(下垂)、下痢などの症状もあります。

「血虚」の症状は、集中力の低下、不眠、睡眠障害、眼精疲労、めまい感、こむらがえり、月経不順、過少月経、顔色が悪い、頭髪が抜けやすい、皮膚の乾燥と荒れなどです。

漢方医学だけでなく、西洋医学においても、貧血になる人は酸素が足りなくて疲れやすいといわれます。
つまり、疲れを感じたら、気と血を補えばよいということになりますから、やはり大切なのは血めぐり

 

血めぐりが悪ければ、必要なところに酸素や栄養素が運ばれないので、老廃物や疲労物質を運び出してもくれません。そうなると、疲れはいつまでもとれません。ですから「血めぐりが悪い人は、疲れを感じやすくなる」ということです。
たとえば、風邪をひいて発熱するのは、「休め」というサイン。「疲れ」を感じるのもそれと同じです。「疲れ」は、そろそろ危ないよ、身体の中で何かが起きているよ、と身体が知らせてくれるサインなのです。
疲れのサインを感じたら、とにかく休むこと。そしてリラックスできるようなことをして、血めぐりをよくすることを心がけましょう。

ちなみに、「だるい疲れ」「クタクタになる疲れ」については別途くわしく解説しています。興味がある方はぜひともお読みください。

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