女性のライフステージに合わせた心と体の健康情報

ドクターズコラム

2015年5月20日

連載①【対馬ルリ子先生】一生涯、元気で美しく、自分らしく生きるために ~女性のライフステージ別 健康課題と対策

連載①(全3回)

“ライフステージ”を意識すると、女性はより健康で美しく生きられる

~各ステージで直面する健康課題と対策を知っておこう~

より輝く人生を手に入れるために

みなさんは、「健康」って何だと思いますか?「健康=病気ではない状態」だと思っている方がほとんどかもしれません。でも、そうではありません。心も身体も健やかで、社会的にも自分の存在意義が認められてこそ、真の健康と言えるのです。そんな充実した人生を目指す積極的な生き方を“ウェルネス”と呼んでいます。

女性は男性と同じところもたくさんありますが、大きく異なるのは性ホルモンの働きです。女性は一生の中で女性ホルモンの増減に伴い、「思春期」「成熟期」「更年期」「老年期」の4つのライフステージに分かれます。そこがウーマンウェルネスの要です。自分が今、どのステージにいるのか、何をすべきか、次のステージに向けてどのような準備をすべきかを意識することで、より元気で美しく、輝く人生を手に入れることができる。このことを知っておいていただきたいと思います。

4つのライフステージと健康課題

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4つのライフステージには、それぞれ重要な健康課題があります。

「思春期」は女性ホルモンの分泌がはじまる10歳ごろから平均12歳前後の初経が象徴的です。女性としての身体ができ心も充実していく期間ですが、月経トラブルや望まない妊娠、性感染症といった課題があります。次の「成熟期」は18~20歳が入口で、45歳ごろまで続きます。成熟期は一生の中で最もエネルギーにあふれ、妊娠・出産に適した時期でもあります。一方、子宮、卵巣、乳房のトラブルや不妊に悩む人もいます。その後の閉経をはさんだ前後10年間が「更年期」です。女性の身体を守る背景になっている女性ホルモンが減り、いわゆる更年期症状があらわれる人もいます。そして50代後半からは少しずつ「老年期」に移行、骨粗鬆症、ロコモ、メタボなどに注意が必要となります。

こうした健康課題にうまく対処することがウーマンウェルネス実現のカギとなります。(詳細は連載②・連載③)

ライフステージを司る女性ホルモン

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ライフステージと密接に関わっているのが、女性ホルモンです。女性ホルモンの分泌は思春期には不安定ですが、成熟期になると安定し20代後半~30代前半に分泌量がピークになります。そして30代後半から徐々に低下し、閉経前後の更年期に急激に減少します。ほてり、発汗、イライラなどの更年期症状は、この急激な減少に心身がついていけずに起きるものです。老年期に入ると身体は少ないホルモン量に慣れ、更年期にあらわれた症状は解消されていきます。

女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、ともに卵巣から分泌されています。これらのホルモンは子宮ばかりではなく全身に作用します。たとえばエストロゲンは肌や髪にはりを与える美容効果もあり、また血液中のコレステロール値を下げたり、骨量を増やしたりする働きもあります。このように、女性ホルモンは女性のライフステージを司っているのです。

私は産婦人科医としていろいろな患者さんに接してきましたが、日本人女性は女性ホルモンの働きを知らない人が多くて本当に、残念。女性ホルモンと不調の関係を知り、女性ホルモンの整え方を知っていれば毎日の体調も変わってくるはずです。

ウーマンウェルネス実現のために

日本人女性の平均寿命は86.61*1 。そのうち日常生活に支障のない健康寿命は74.21*2 歳と言われています。人生後半をいかに健康に過ごすかは、健常なときからの予防にかかっています。今をどのように過ごすのかが、次のライフステージの健康に直結します。今からすぐにでも自分の身体の声に耳を傾け、問題となる生活習慣があれば今のうちに改善し、心と身体にやさしい生活を送ってほしいですね。

私たちは「女性一人ひとりが自ら自分の健康に関心を持ち、健康のために行動してほしい」という思いから、『ウーマンウェルネス研究会』を立ち上げました。女性が生涯を通して健やかな人生が送れるよう、このサイト「ウェルラボ」やメディアを通じ、不調や悩みに対してトータルに情報を発信しています。あなたの悩みの解決の一助になればうれしいです。

*1 2013年厚生労働省資料から
*2 2014年厚生労働省資料から


対馬 ルリ子先生

【現職】
産婦人科医、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長

【経歴】
2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック(現 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座)を開院、院長を務めるほか、「NPO法人 女性医療ネットワーク」理事長として、女性医療者の連携、女性の生涯にわたる健康のためにさまざまな情報提供・啓発活動を行っている

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