女性のライフステージに合わせた心と体の健康情報

ドクターズコラム

2015年11月9日

連載②【福田千晶先生】上手に幸せを見つけ、素敵な日々を ~心身に優しい生活を、できることから

連載②(全2回)

心身に優しい生活を、できることから

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現代女性の健康の大敵は、冷えとストレス

 私は健康科学アドバイザーであると同時に産業医でもあり、人間ドックや健康診断で年間2万人の受診者を診ています。そんな中で実感するのは、ストレスと冷えこそ現代女性の大敵だということ。この2つを取り除けば多くの女性が今より健康になり、気持ちよく日々を過ごせるようになるはずです。不調を解消するには、まず不調の原因に気づくこと。ストレスであれば何が原因なのか。冷えなら、どこがどんなふうに冷えているのか。それに気づけば対処方法もわかってきます。

 ストレスの原因は、本人が気づきにくい意外なところに潜んでいる場合があります。仕事をバリバリこなし、「こんなに頑張っている私って素敵」と思っている女性でも、実は頑張っていることがストレスになっていることがあります。あるいは、リフレッシュするための習い事で先生が自分の作品を評価してくれないことに悩んだり、仲がよいと思っている親友との関係性にストレスを感じたりする場合も…。嫌いなことではなく、好きなことがストレスの一因になっていることもあるため、気をつけて原因を探ってみましょう。

 冷えについては、次のような方法で場所を特定することができます。たとえば手をお腹に当ててみて手の温かさが気持ちよいと感じるときは、手を当てていない状態ではお腹が冷えているということです。ちょっとした冷えでも持っている生命エネルギーを減らすことになり、何かにつけ面倒くさくなったり、小さいことでイライラしたり、笑顔が出にくくなったりします。だから、たかが冷えと侮らず、こまめに解消するのがお勧めです。お腹の冷えなら、ストールを前に垂らすように巻いてお腹のあたりに空気の層を一つ作ったり、温熱グッズを使ったりすることで、気持ちよい状態を作ることができます。

 冷えの解消法は衣服の工夫のほかに食べ物や住環境の改善などもあり、衣・食・住の3方向から考えてみるとよいでしょう。

私が健康のために実践していること

 私自身も冷え対策として、カーディガンやストールは普段から持ち歩いています。これは、ジュニア時代に水泳選手だった頃からの習慣です。私は全国大会に出場し何回か優勝したこともあるくらい水泳に打ち込んでいたのですが、体格面で他の選手に劣っていたため、常にベストコンディションを保つことを心がけていました。そこで、体調を整えるためのいろいろな工夫を実践し、今に至っているのです。

 冷え対策のほかには、疲れを溜めない工夫も日頃からしています。疲れは身体からも心からもエネルギーを奪っていきますから、疲れているときは無理して頑張り過ぎないこと。睡眠時間を確保する。規則正しい食事をする。翌日でもよいことは翌日に回すことも、大切です。また、私は仕事で、自分の専門分野以外の取材はお断りすると決めています。無理に受けてもストレスになるからです。真面目で仕事のできる人は、何でも仕事を受けてしまいがちですが、「やらない」という選択肢があってよいのです。

 ブログやSNSなどが普及した昨今、仕事も家庭も子育てもパーフェクトにこなしているように見える有名人や身近な友だちの様子を見て、「自分もみんなと同じように頑張らなくては」と思う女性もいるようです。でもパーフェクトを目指してストレスになるくらいなら、目指さなくてもいいのです。それより自分なりの幸せに気づくことの方が、心身にとって大事です。

このサイトを読んでいるあなたへ

 現代女性は、幸せ探しがちょっと下手なのかな、と思うことがあります。これを読んでいるあなたも、「これだけ頑張っているのに会社は認めてくれない」とか「友だちはみんな次々結婚していくのに、私はまだ独り」など、気づけば不平不満ばかり口にしていませんか?

 でも、このウェブサイトを読んでいるということはインターネットで自由に情報を得られる恵まれた環境に身を置いているわけで、まずその幸せに気づくことが大切です。他人との比較で自分の幸せを否定してしまうのは、意味がありません。きれいな風景に出会ったとき、暑い日に爽やかな風を感じた瞬間、美味しいものを食べたときなど、小さな幸せでよいので、ぜひ自分の幸せに気づいてください。気持ちを前向きに変えて幸せに気づくと、表情も口調も柔らかくなります。よい表情だと人から誘われる機会が増えたり、楽しみが広がったりとよいことが巡ってきます。そんなふうにどんどん人生が好転していくことでしょう。より幸せになるために出来ることは、心と身体の調子をよくしていくこと。そのためにはストレスや冷えなどを取り除くことです。

 コンビニやカフェの店員さんで、素敵な笑顔で気持ちよい挨拶をしてくれる女性がいますよね。そういう女性は、今日という日を気持ちよく過ごしていて、自分の幸せを目の前の相手にも分けてあげることのできる人です。私もそうありたいと思っていますし、そういう女性が増えるとよいなと願っています。


福田 千晶先生

【現職】
医療法人高友会 アルシェクリニック勤務
日本リハビリテーション医学会専門医、日本東洋医学会専門医
日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
日本人間ドック学会専門医、日本体力医学会健康科学アドバイザー
医学博士

【経歴】
慶應義塾大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、アルシェクリニック、NECフィールディング嘱託産業医勤務。また健康アドバイザーとして執筆、講演、テレビ・ラジオ番組への出演などで活躍。

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