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2016年3月9日

【春の不調】身体がだるい、眠い、イライラ…それって春バテが原因かも!?

【春の不調】身体がだるい、眠い、イライラ…それって春バテが原因かも!?

春は少しずつあたたかくなり、新生活に向けて気持ちよくスタートを切りたい季節。それにもかかわらず、寒暖差やストレスで心身の不調“春バテ”を感じる人が多くいます。今回は、“春バテ”の症状と原因、その解決方法をご紹介します。

春バテの症状とは?

20代~50代の男女665人に春(3~4月)の不調“春バテ”について聞いたところ、精神的、身体的になんらかの不調を感じたことがある人は、全体の8割(男性72.8%、女性86.8%)という結果になりました。

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春バテの具体的な症状を質問したところ、「イライラする」「気分の落ち込み」「ゆううつ感」などの精神的なストレスや、「肩こり」「手足の冷え」「身体のだるさ」などの身体的な不調も感じているという結果となりました。

また、「昼間眠い」「目覚めが悪い」「夜眠れない」などの睡眠に関する不調を感じている人もいました。

環境(気象・社会)変化が春バテの原因

現代人の「冷え」について警鐘を鳴らしている東京有明医療大学教授の川嶋朗先生は、“春バテ”について、以下がおもな原因と述べています。

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① 生活環境の変化によるストレス

進学や就職など、生活環境の変化によるストレスで、交感神経が優位になる機会が多くなります。そのため、自律神経が乱れ、春バテを感じやすくやすくなります。

② 春特有の気象の変化

・めまぐるしい気圧の変化

春先は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わり、自律神経の切り替えがうまくいかず、バテてしまいます。また、低気圧により、血中の酸素濃度が下がり、昼でも眠くなったり、身体がだるくなったりします。

・激しい寒暖差

春は天気が変わりやすく、気象の変化が激しく、寒暖差も大きくなります。ファッション面でも薄着になることが多く、秋冬に比べ寒さへの意識も薄いことから、身体が寒暖差に敏感になります。この寒暖差により、自律神経が乱れ、肩こりやめまいなど、さまざまな春バテ症状があらわれます。

(参考グラフ)

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気象庁(出典)データより、算出。3月の最高気温と最低気温をグラフ化(2009~2015年)

・日照時間の変化による睡眠不足

春になるにつれて、日照時間が長くなります。早い時間から部屋の中に光が差し込むため、いつもより早く目が覚めたり、夜ふかししたりなど、生活リズムが乱れると、睡眠の質が低下しがちになります。

>>自律神経のこと、くわしく知りたい!

>>春の睡眠の悩みをすっきり解消するコツ

春バテの一症状「うつ冷え」

寒暖差による冷えに加えて、生活変化によるストレスも重なることで、春ならではの“うつ冷え”という春バテ症状があらわれます。冷えによって「幸せホルモン(セロトニン)」や、「やる気ホルモン(ドーパミン)」をつくる酵素が働きにくくなるだけでなく、ストレスによって血のめぐりが悪くなることで、それらがうまく運ばれなくなってしまうのです。とくに「冷え」を感じる女性ほど、春バテが顕著だといえるようです。

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セロトニン:精神を安定させて幸せな気分にしてくれる脳内物質
ドーパミン:「快感や多幸感を得る」「意欲をつくったり感じたりする」「運動調節に関連する」といった機能を担う脳内物質

春バテの予防・対策は?

春バテの予防・対策は、とにかく温めて自律神経を整えることが重要です。寒暖差のダメージから身体を守り、冷えない生活を心がけましょう。

① 身体を温める

・ぬるめの炭酸入浴で自律神経トレーニング

春に乱れがちな自律神経は、トレーニングにより鍛えることができます。具体的には体温、血圧、心拍数を穏やかに変化させる入浴を一定期間継続します。就寝前に炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40℃のお湯に10~20分程度つかりましょう。それを週5回以上を目安に続けてください。ぬるめのお湯での炭酸入浴は自律神経を整え、身体をリラックスモードにしてくれます。

・「幸せホルモン(セロトニン)」と「やる気ホルモン(ドーパミン)」の分泌をアップ

温めることで、セロトニンやドーパミンホルモンの分泌もアップします。肌に直接貼れる温熱シートを活用したり、炭酸入浴で温浴効果を高めるなど、身体を積極的に温めましょう。

【参考】身体を温めると孤独感が減る!

米国(イェール大学)の調査によると身体を温めると孤独感が減るという結果がでています。

 

【論文内容の要約】

・浴槽の湯が友人に代わって孤独感や疎外感を払拭する

・身体があたたまることと、心があたたまることは相関する

・浴槽の湯につかったり、ゆっくりシャワーを浴びたりすると友人といるときと同等のリラックス効果がある。

・孤独を感じる人ほどお風呂の時間が長い

・皮膚には温度を感じるセンサーがあり、脳のセロトニン系に影響し、その作用で孤独感を癒す。親和感も増す。

『The Substitutability of Physical and Social Warmth in Daily Life』John A. Bargh and Idit Shalev Yale University© 2011 American Psychological Association より引用

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・服装を気温に合わせて調節する

毎日の温度変化に身体を適用させるため、衣類での温度調整は必要不可欠です。寒いと感じた日には厚着をし、暖かいと感じた日には、薄着をしましょう。衣類によって体感温度の調整を行うことで、気温変化にともなう身体のストレスを軽減することができます。とくに、春は薄着のファッションをしがちなので、冷え対策としてストールやカーディガン、温熱シートを常に携帯しましょう。

② 運動や深呼吸で血のめぐりアップ

・軽い運動

500ミリリットルのペットボトルを両手に持ち、走るフォームのように身体に沿って上下に腕をふる動きを1日最低10往復しましょう。3週間~1ヵ月ほど継続して行うと自律神経が整ってきます。

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・深呼吸

交感神経優位の状態では呼吸は浅く、逆に副交感神経優位の状態では、呼吸はゆっくりと深くなります。意識して呼吸をコントロールすることで、自律神経のバランスを整えることができます。とくに、腹式呼吸は横隔膜を動かす呼吸法で、内臓の動きが活発になるので、血のめぐりがよくなり、精神が安定し、脳の活性化にも役立ちます。

③ 花粉症やアトピー、喘息の方も注意

アレルギーなどをもっていて、もともと普段からストレスが多い人は注意が必要です。春はアレルギー、アトピー、喘息が悪化する季節であり、疾患を抱えている人たちは症状が悪くなりやすい傾向があります。そのストレスとアレルギーで、有効なホルモンの取り合いになってしまって、不調になることもあるのです。

花粉症で鼻が詰まってよく眠れないときは、アロマオイルをマスクの内側に一滴たらすなどの工夫がおすすめです。フランキンセンス、ユーカリ、ペパーミントなどがよいでしょう。

>>寒暖差による自律神経の乱れが原因!?春バテの解消法とは?

<意識調査概要>
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2015年12月25日~12月28日
調査対象 : 首都圏の20歳~59歳の男女 665名
調査内容 : 春の不調に関する意識調査

監修:川嶋朗先生

写真:Thinkstock / Getty Images

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メディア掲載情報

  • 2016年9月30日

    川嶋朗先生 読売新聞社「読売新聞(東京・大阪)」(シニア 疲れとれぬ・・・秋バテ注意)

  • 2016年9月19日

    ウーマンウェルネス研究会 テレビ宮崎「スーパーニュース Reらいふ」(今のうちから対策を「秋バテ」対処法)

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