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2016年4月28日

痛みがないから気づきにくい…大人の初期むし歯

むし歯といえば、しみて痛む、穴が空くなどが一般的なイメージ。ところが、痛みがなく、見た目にもわかりにくいむし歯(初期むし歯)があります。初期むし歯は、知らないうちに治療が必要なむし歯に進行する可能性もありますが、毎日のハミガキで改善できるともいわれています。初期むし歯について、東京歯科大学准教授の見明康雄先生にお話をうかがいました。

初期むし歯って何?

一般的にむし歯といえば、歯の表面のエナメル質が溶けて穴があいた状態を指します。これに対し、見た目の変化がほとんどないのに、歯の内側からカルシウムなどのミネラルが流出し、すかすかになっている状態(下図)を初期むし歯といいます。

歯垢の下からカルシウムなどが流出しているかも!

(花王提供)

通常、歯の表面は、だ液からカルシウムやリン酸など、歯に必要な成分が取り込まれる再石灰化により修復されます。しかし、歯の内側でカルシウム流出が進むと、気づかないうちに初期むし歯になり、放っておくと、治療が必要な穴のあいたむし歯になってしまいます。

大人の初期むし歯と「カルシウム流出」とは?

歯の表面のエナメル質は、カルシウムやリン酸といったミネラルからなる組織です。口内は弱アルカリ性から中性に保たれていますが、歯垢ができると、歯垢の菌から発生する酸により、カルシウムなどのミネラルが流出しやすくなります

大人の歯の表面は、子どもに比べて再石灰化は進んでいるものの、歯と歯の間や治療した部分と歯のすき間、下がった歯ぐき(歯の根もと)などの歯垢がたまりやすい部分でカルシウムが流出しやすくなり、初期むし歯のリスクが高まります。

初期むし歯の再石灰化に必要なミネラル成分は、だ液から供給されますが、毎日の歯磨きもこれを補充することができます。

>>大人の初期むし歯は歯磨きで修復できる!?

むし歯の男女差

男性と女性では、女性の方にややむし歯が多く見られ、とくに25歳以降で、その差が広がっています。これは妊娠や出産に伴う嗜好の変化、つわりによる体調不良で歯磨きがきちんとできず汚れが残りやすいこと、嘔吐による口内の酸性化も影響していると考えられます。

年齢階級永久歯DMFTの性差

(厚生労働省 平成23年歯科疾患実態調査報告書より引用)

※DMFTとは、一人あたりのむし歯(D)、むし歯で抜いた歯(M)、むし歯で修復した歯(F)の合計で、集団のむし歯経験を表す指数。

>>口臭&むし歯&歯周病予防に欠かせない、唾液のはたらき

>>カルシウムがポイント?ツヤのある歯を作り出すには?

監修:東京歯科大学准教授 見明康雄先生

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