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2016年5月11日

だるい、疲れる…気象ストレスが引きおこす「梅雨だる」の正体とは?

だるい、疲れる…気象ストレスが引きおこす「梅雨だる」の正体とは?

雨続きの天候や気圧の変化といった気象ストレスにより、梅雨時期には、「だるい」「やる気が起きない」などの「梅雨だる」という不調を感じやすくなります。今回は、梅雨だるの症状と原因、その解決方法をご紹介します。

梅雨だるの原因は?

梅雨時期に感じる身体の不調について、首都圏在住の20~50代女性334人に聞いたところ、6割近い女性が梅雨時期になんらかの不調を感じていることがわかりました。(グラフ①)

グラフ1「梅雨時期に感じる身体の不調」

さらに、天候によるストレスを感じる季節で最も多かったのが「梅雨時期(6~7月)」(34.1%)という結果に(グラフ②)。これから始まる梅雨時期は、非常にストレスフルなシーズンであるといえます。

グラフ2「気象ストレスを感じる季節」

「梅雨だる」のメカニズムについて、統合医療の専門医である東京有明医療大学教授 川嶋朗先生は、「梅雨時期は気圧が低く、湿度が高い状態が長期間続きます。雨も多く、日照時間も減少する上に、日によっては寒暖差も大きくなるため、1年で最も気象ストレスが多い時期なのです」と指摘しています。

また、川嶋先生は、梅雨だるのおもな原因として、「自律神経の乱れ」と「湿邪(しつじゃ)」を挙げています。

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【自律神経の乱れ】

梅雨時期のように気圧が低い状況が続くと、空気中の酸素が少なくなります。すると、身体は活動量を最小限に抑えようと、活発に活動したいはずの昼に“副交感神経”を優位にしてリラックスモードになりがちに。すると、自律神経の働きが乱れ、梅雨だる状態になってしまうのです。

【湿邪(しつじゃ)】

古来、中国では、人の周りには「風・寒・暑・湿・燥・火(熱)」の6つの気(エネルギー)があり、それらが「邪」となって人間の体内に入り悪さをすることで、病気になると考えられてきました。

たとえば、「風」が身体に入って引き起こす不調が「風邪(ふうじゃ)」、いわゆる風邪(かぜ)です。これと同じように「湿」が身体に入って起こすのが「湿邪」です。

梅雨に入って気温と湿度が高くなると、身体は熱くても充分に汗をかくことができず、汗とともに出て行くはずの水分や老廃物がたまりやすくなってしまいます。

漢方医学では、このような不調を引き起こす湿度や湿気のことを“湿邪(しつじゃ)”と呼びます。湿邪が体内に取り込まれると、頭痛、消化不良、便秘、むくみなどのさまざまな不調が全身に表れるのです。

湿邪による症状

>>梅雨どきの肩こり&腰痛をすっきり解消するには?

>>梅雨だるの原因は「湿邪」!?その正体を知って不調を解消

>>梅雨だる解消!自律神経を整える朝・昼・夜の過ごし方

梅雨だるを解消する2つの方法

梅雨だるを解消し、快適にこの時期を乗り切るには、どうすればよいのでしょうか?

①ぬるめの炭酸入浴で血めぐりを改善

38〜40度のぬるめのお湯にゆったりつかりましょう。炭酸ガス入りの入浴剤を使用すると、炭酸が毛細血管を広げるので、ぬるめのお湯でも血めぐりがよくなり、余分な水分や老廃物を排出します。

また、血めぐりをよくすることは体質改善にもつながり、湿邪などの“邪”を寄せつけない健康な身体に近づけるのです。

②自律神経のスイッチを朝、昼、夜で切り替える

【朝】

次の3つのうちいずれかを朝に取り入れることで、睡眠中のリラックスモードから徐々にアクティブモードに切り替わるので効果的です。

太陽の光を浴びる

熱めのシャワーを浴びる(ただし、身体が冷えている人が熱めのシャワーを浴びると、より冷える場合もありますので、注意が必要です)

朝食前に軽い運動をする

【昼】

交感神経のスイッチをもう一度入れ直して、午後からもうひとがんばりするためには、ランチの後に次の2つを心がけましょう。

ランチの後に濃い目のコーヒーや緑茶を飲む。(ただし、身体が冷えている人は紅茶を)

食べてから30分後に軽い運動をする

【夜】

夕方から夜にかけては副交感神経が徐々に優位になってくる時間帯。充分にリラックスしてぐっすり眠れば、翌朝の目覚めがすっきりして、交感神経が優位な状態に入りやすくなります。

就寝前に蒸気が出るタイプの温熱シートで首もとを温める

ぬるめのお湯での炭酸入浴

マッサージで筋肉をほぐす

>>快眠&やる気アップに効果的!梅雨のだるさを解消するお風呂の入り方

<調査概要>
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2016年3月11日~3月13日
調査対象 : 首都圏の20歳~59歳の女性334名
調査内容 : 梅雨の不調に関する意識調査

監修:川嶋朗先生

写真:PIXTA

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メディア掲載情報

  • 2016年9月30日

    川嶋朗先生 読売新聞社「読売新聞(東京・大阪)」(シニア 疲れとれぬ・・・秋バテ注意)

  • 2016年9月19日

    ウーマンウェルネス研究会 テレビ宮崎「スーパーニュース Reらいふ」(今のうちから対策を「秋バテ」対処法)

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