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心と身体のキホン

2016年11月24日

歯ぐきの「くすみ」「やせ」は歯周病の初期症状?

日本人が歯を失う原因の第1位が「歯周病」。歯を失い始めるのは40代頃からですが、20代でも約半数は歯周病にかかっていると言われます(※1)。

※1 厚生労働省「歯科疾患実態調査」(2011年)より

歯周病は、かなり進行するまで歯ぐきのはれや出血、歯のぐらつきなどの自覚症状が出にくいため、なかなか気づきにくいもの。でも実は、歯ぐきのチェックを習慣化することで、歯周病のサインを見つけられるのです。

女性の半数以上が歯ぐきに悩みをかかえていた!

20〜60代の女性3500人以上を対象にした調査によると、歯ぐきのはれや出血、歯ぐきやせなど、歯ぐきに関わる悩みをひとつ以上もつ人は約52%にもおよび、また、年齢を重ねるごとに増える傾向にありました(※2)。こうした悩みは、歯周炎、歯肉炎の歯周病につながっている可能性もあるので注意が必要です。

※2   花王調べ

歯ぐきに現れる歯周病のサイン

お肌やメイクは誰でもこまめにチェックします。それと同じように、歯ぐきも毎日色や形を鏡でチェックすると、歯周病のサインを発見できる場合があります(下の写真)。まず次の2点に注目してみましょう。

歯ぐき10年変化(42歳→52歳/女性)

歯ぐきに現れる歯周病のサイン

花王パーソナルヘルスケア研究所)

① 歯ぐきの「くすみ」
理想的な歯ぐきは、薄いピンク色をしています。ところが、歯ぐきの血流が悪くなると、うっ血(※3)して歯ぐきが赤黒く見えたり、白っぽく見えたりすることがあります。このような状態が歯ぐきの「くすみ」です。日頃から歯ぐきの色に注目しておくことが、歯周病の予防には大切なのです。

※3 うっ血…血流が悪くなり、静脈に血液がたまった状態のこと。

②歯ぐきの「やせ」
歯ぐきがやせてくることも歯周病のサインのひとつです。歯ぐきの「やせ」は、歯を支える骨(歯槽骨)と、その周りにあるやわらかい組織(歯肉)の両方から起こります。
歯を支える骨(歯槽骨)は、歯周病により減少し、やせていきます。健康な人でも年齢とともに年間0.06mmずつ減っていきますが、ひどい歯周病の場合には3か月で3mm以上減ることもあります。
骨の周りにある歯肉の「やせ」には、歯ぐきの血流が関係しています。血流が低下すると、血液によって届けられるはずの酸素や栄養が不足しがちに。すると歯ぐきの細胞のターンオーバーが遅くなり、細胞が減って歯ぐきの組織がやせてしまうのです。

また、血流は、歯肉だけでなく歯を支える骨(歯槽骨)にも関係しています。とくに歯肉炎といわれる歯肉に限られた炎症が、歯周炎に進行し、骨にまでおよぶと骨が急にやせていきます。歯ぐきが急に下がって、やせてきたと感じたら要注意です。

血流をよくして歯周病の予防を!

このように、歯ぐきの「くすみ」や「やせ」には、血流の低下が関わっている可能性があります。血流低下の原因は、炎症によって歯肉がはれて血流が滞ってしまうことです。また、加齢やストレス、生活習慣病などによっても歯ぐきの血流は低下します。血流が低下すると、歯ぐきに必要な酸素や栄養が不足して、骨や組織の健康が維持できなくなったり、免疫機能がうまく働かなくなったりして、歯周病が発生しやすくなります。

また、最新の研究から「歯ぐきの血流量は年齢とともに低下する」こともわかってきました。

加齢にともなう歯ぐき血流量の減少

花王パーソナルヘルスケア研究所)

歯ぐきの血流をよくするには、指歯ブラシなどを使ったマッサージで歯ぐきに刺激を与えることが有効です。歯ぐきケアを習慣にして、歯周病予防を心がけましょう。

>>冬こそ注意!歯周病のリスクを高める生活習慣とは?

>>“歯ぐきマッサージ”が効果的!歯周病を予防する3つの習慣

監修:神奈川歯科大学 教授 山本龍生先生

写真:PIXTA

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