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心と身体のキホン

2017年4月25日

年齢とともに歯がくすむのはなぜ? 

監修:東京歯科大学 准教授 見明 康雄先生

年齢とともに歯がくすむのはなぜ? 

若いころは歯が真っ白でツヤツヤだったのに、年齢とともに歯がくすんできていませんか? 誰にでも起こる「歯のくすみ」のメカニズムとその原因を解説します。

  

ちゃんと歯磨きをしていても歯はくすむ!

歯を健康に美しく見せるためには、「光(つや)」「明」「色」の3つの要素が重要です。下の写真は、同じ人の歯を比較したもの。歯をきちんと磨いていても、20年たつと歯の「光(つや)」「明るさ」は失われ、「色」は黄ばんで暗く見えます。これが「歯のくすみ」です。

<同じ人の年齢による歯の色の変化:左/27歳、右/47歳>

大人の歯がくすむ3つの理由

 歯がくすんで見える理由は、次の3つです。

① エナメル質の隙間に沈着物がたまり、象牙質が透けて見える

歯は内側に黄色みを帯びた「象牙質」があり、その上を白く半透明な「エナメル質」が覆っています。エナメル質は「エナメル小柱(しょうちゅう)」という柱状のアパタイト(※)の集合体からできていて、それぞれの柱の間には小さな隙間があります。
※リン酸とカルシウムの化合物のこと。

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下の写真は、エナメル質の断面を拡大したものです。10代の歯(左)で、黒い線のように見えるのが、エナメル質の隙間です。ところが60代の歯(右)では、エナメル質の隙間が沈着物でうまっていることがわかります。

<年齢によるエナメル質の変化:左/10代の歯、右/60代の歯>

若い歯のようにエナメル質に隙間があると、歯の内部で光が散乱するため、歯は白く明るく見えます。ところが、加齢とともに隙間が埋まってしまうと、光がエナメル質を通過して、その奥にある黄色っぽい象牙質の色が透けて見えるため、歯そのものが黄ばんで見えるのです。

また、象牙質は年齢とともにだんだん黄色みが濃くなってきます。そのため、さらに歯が黄色っぽく見えてしまいます。

<若年歯と加齢歯の光の散乱イメージ図>

>>着色汚れだけじゃない!歯をくすませる「沈着汚れ」の原因と対策

② 着色汚れ

着色汚れの原因は、歯の表面に食品に含まれる色素が付着すること。色素がつくと歯の色はくすんで見えてしまうのです。

歯に着色する食品色素の代表的なものに、コーヒーや紅茶、ワインなどのステイン、緑茶の茶渋などがあります。また、色の濃い食べものには色素が多く含まれています。着色汚れは、きちんと歯磨きをすれば落とすことができます。

>>歯のくすみの一因「着色汚れ」を防ぐには?

③ 歯の表面の沈着汚れ

だ液には、リン酸やカルシウムなどのミネラル分が含まれています。これらの成分が着色汚れを巻き込んで表面にこびりつき(沈着し)、時間とともにとり除きにくくなったものを「沈着汚れ」といいます。沈着汚れは表面がザラザラしているため、歯のツヤが低下し、くすみの原因になるのです。沈着汚れは時間とともにとれにくくなり、一度こびりつくとなかなかとれません。沈着汚れになる前に、毎日の歯磨きで上手に対策しましょう。

写真:PIXTA

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