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特集

2017年5月10日

梅雨時期はだるい、疲れる、憂うつ…約6割が経験する「梅雨だる」解消法

監修:医師、医学博士、健康科学アドバイザー 福田 千晶先生

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梅雨どきは、気候の面でも身体にストレスのかかりやすい時期。気温はじわじわ高くなり、低気圧の日も多く、身体がだるくなりがちです。

「ウーマンウェルネス研究会」の調査では、梅雨どきに約6割が心身の不調「梅雨だる」を感じたことがあるという結果になりました(グラフ①参照)。梅雨時期に感じるおもな不調としては、「だるい」「身体が重い」「疲労感がある」といった身体的な不調に加え、「憂うつな気分になる」「やる気がしない」「いらいらする」などの精神的な不調も感じている人が多いということがわかりました(グラフ②参照)。

グラフ①【梅雨時期の不調(梅雨だる)を約6割が経験】

「梅雨だる」を感じていても対策をしている人は少数派

約6割が梅雨時期の不調「梅雨だる」を感じているものの、特定のリフレッシュ方法を実践している人はわずか2割程度。約8割の人はとくに対策をしておらず、だるさがなかなか解消できていないようです。(グラフ③参照)

グラフ③【梅雨時期のリフレッシュ方法の有無】

気候・仕事・生活リズムが原因に

梅雨時期は低気圧の日が続き、自律神経が乱れやすく、身体がだるくなりがちです。気温の急激な変化、高い湿度、日照不足などの複数の天候ストレスに仕事のストレスも加わり、普段よりも自律神経の働きが乱れやすくなるのかもしれません。さらに、血めぐりが悪くなって疲労や肩こりなどの不調があらわれやすくなることも。

また、夏至に向けて日が長くなることで、仕事帰りに出かける機会が増えます。6〜7月の梅雨明けごろまで祝日のない期間が1か月以上続くことで、疲労がたまり、心身の調子が乱れやすいこともあるかもしれません。さらに、この時期は夏の服装へとスイッチする時期ですが、肌寒い日に薄着になったり、暑い日に冷房をかけたりすることで身体が冷えて、不調を加速させてしまうことも。

ウィークポイントにあらわれやすい!?

仕事や育児などで毎日忙しく過ごしている人ほど「梅雨だる」を感じやすい傾向があります。症状は、だるい、身体が重い、疲れ以外に、肩こり、頭痛、便秘、胃腸障害、むくみ、肌トラブル、関節痛、憂うつ感などさまざまですが、特徴的なのは、その人の弱い部分にあらわれやすい点です。

そこでおすすめなのが、衣替えをするように、季節に合わせて生活習慣を切り替えること。1年の折り返し地点である梅雨時期に、生活習慣を切り替える「暮らし替え」を行ってリフレッシュしましょう。上手な「暮らし替え」は「梅雨だる」解消に効果的です。

梅雨を乗り切る新習慣「暮らし替え」5つのポイント

① 「朝時間」の切り替えで快適な1日を

梅雨時期の6月には、1年で最も日が長くなる夏至が訪れます。春の入口である3月と梅雨の入口である6月を比較すると、6月の日照時間は3月よりも約3時間も長くなり、日の出時刻も1時間30分以上早くなります。

そこで、気象の変化に合わせて、朝時間のリズムを切り替えましょう。1日を自律神経のバランスでみると、朝は交感神経を優位にしたほうがスムーズに仕事モードに入りやすいのですが、梅雨時期は低気圧の影響でどうしても副交感神経が優位になりがちです。普段より10~15分早めに起きて、アップテンポの音楽を聴いたり、好きなテレビ番組を見たりしながら交感神経のスイッチを入れましょう。早く起きた分、余裕を持ってメイクをしたり、天気予報に合わせて洋服選びをしたり、朝の身支度をゆっくりすることで、1日のスタートを気持ちよく始められます。

② ぬるめの炭酸入浴でだるさや疲れ対策

だるい、身体が重い、疲れる……そんな梅雨どき特有の悩みには、ぬるめの炭酸入浴をとり入れましょう。炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40℃のお湯に10~20分程度、ゆっくりつかります。炭酸ガスが温浴効果を高め、末梢の血管を拡張して血流がよくなり、だるさや疲れなどの症状が和らぎます(データ④参照)。また、身体が温まると副交感神経が優位になり、リラックスするため、憂うつな気分やいらいらした気分の解消も期待できます。

特に、日ごろシャワーだけですませることが多い人は、梅雨を乗り切る新習慣として、「ぬるめの炭酸入浴」をとり入れてみましょう。

データ④〔血流量の増加(炭酸入浴VSさら湯浴)〕

③ 就寝前に目もとを温めて快眠へ

就寝前に目もとを温めると、副交感神経が優位になり、リラックスして質の高い睡眠がとりやすくなります。温めの温度は心地よさを感じやすい約40℃が最適。温めには、ホットアイマスクや蒸しタオルを使いましょう。蒸気は乾いた熱に比べて、深く広く温めることができます。

リラックスした状態かどうかは、光を見たときに瞳孔が反射的に縮む程度でわかります。
瞳孔は自律神経によって制御されており、一般的に副交感神経が優位になると、光を見たときに瞳孔の直径がより小さく(縮瞳率が大きく)なります。

約40℃の蒸気で10分間目もとを温めた結果、縮瞳率が増加(瞳孔が縮む)。副交感神経が優位になり、リラックス状態になったことが示唆されます(データ⑤⑥参照)。 

データ⑤⑥

④ カラーでリフレッシュ

梅雨時期は外出の機会が減り、自宅にいる時間が長くなりがちです。衣替えの時期でもあるこのタイミングに、室内の小物の色を変えてみましょう。リビングのカーテンやクッション、ベッドルームのシーツなど、目につきやすい場所や、面積の大きいファブリックの色を変える模様替えが、実は自律神経の働きを整えることに大きく役立つといわれています。

一般的に赤やオレンジなどの明るく強さのある色は、交感神経を刺激して元気を与える効果があります。反対にブルーや黒は、副交感神経を刺激して気持ちを鎮めてくれる効果があります。室内のインテリアだけでなく、毎日のファッションやヘアメイク、ネイルなどにもカラーの力をとり入れ、自律神経の働きを整えましょう。

⑤ 外出時の持ちもの

梅雨時期は、折りたたみ傘、クーラーよけのストール、大きめのハンカチなどの梅雨対策グッズが増えて、普段よりも荷物が増えがちです。いつも自分がどのくらいの重さの荷物を持ち歩いているのかを意識するためにも、一度、バッグの重さを量ってみるのもいいでしょう。何かと荷物が増えがちな梅雨時期に、財布や化粧ポーチなどの中身を見直し、バッグも軽い素材のものに変えて、外出時の荷物を適正量に切り替えましょう。

 

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年3月10日~3月13日
調査対象:首都圏の20~59歳の男女892名
調査内容:梅雨時期の身体や精神面の不調に関する意識調査

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写真:PIXTA

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