【医師・専門家監修】女性のライフステージにあわせた心と身体の健康情報

特集

2017年8月10日

あなたはどの秋バテタイプ?「胃腸疲れ」「冷房疲れ」「暑さ疲れ」の対策

監修:漢方専門医 麻布ミューズクリニック名誉院長 渡邉 賀子先生

あなたはどの秋バテタイプ?「胃腸疲れ」「冷房疲れ」「暑さ疲れ」の対策

猛暑が続く中、冷房の効いた室内と炎天下の屋外を行き来するだけで、知らず知らずのうちに身体にはストレスがかかっています。気づけば、暑さがやわらぐ季節になっても、疲れやだるさが残ってしまうことも。

「ウーマンウェルネス研究会」の調査によると、昨年秋に身体の不調(秋バテ)を感じた女性は約4割。そのうち6割以上が「疲労、倦怠感」を感じていたことが明らかに。実は、夏の疲れを引きずる「秋バテ」は3つのタイプがあります。その原因を知って、秋バテ知らずのさわやかな秋を迎えましょう。

「秋バテ」とは?

「秋バテ」とは、夏の間に疲れをためてしまい、過ごしやすいはずの秋になっても、身体のだるさや疲労感などの心身の不調を感じることをいいます。「秋バテ」のおもな原因として、次のようなことが挙げられます。

・高温多湿

・紫外線

・冷房による冷え

・冷たいもののとり過ぎによる内臓冷え

・室内と屋外の温度差

近年、こうした原因によって「秋バテ」を訴える人が増えています。とくに猛暑が続いた夏以降の「秋バテ」は、要注意。冷房の設定温度が必要以上に低くなったり、冷房で身体が冷えたりすることにより、疲労感をはじめ、さまざまな症状をもたらします。冷たい食べものや飲みものをとる機会も増え、例年に増して「秋バテ」のリスクが高まっています。

秋バテの3つのタイプと原因

「秋バテ」タイプは、「胃腸疲れ」「冷房疲れ」「暑さ疲れ」の3つに分類でき、それぞれ症状と原因が異なります。

秋バテの3つのタイプと原因

※ただし、秋バテの症状には体力や体質などの個人差があります。

タイプ別秋バテ対策

「秋バテ」の3つのタイプ別に、とくに注意するべきポイントを紹介します。

A:胃腸疲れタイプ

もともと身体が丈夫で体力がある人に多いタイプ。冷たいものを一気に飲んだり、とり過ぎたりといった、胃腸に負担のかかる摂食行動が原因で起こり、食欲不振、胃もたれ、便秘、下痢など胃腸に疲れがあらわれます。冷たい飲みものでのどを潤すのは一時的な快感にはなりますが、身体を内側から冷やしてしまうことに。氷の入った飲みものは最初の1杯だけにするなどの配慮が必要です。食事はショウガや山椒などのスパイスを上手にとり入れて、身体の中から温める工夫をするといいでしょう。また、胃腸の働きを活発にするため、貼るタイプの温熱シートなどで外からお腹を温めるのも効果的。

B:冷房疲れタイプ

冷房の効いた室内で過ごす時間が長い人に多く、冷房による冷えと屋内外の温度差が原因で、冷えや疲れがとれないなどの秋バテ症状を感じるタイプ。電車移動時や冷房の効いたオフィスで過ごすときは、冷気から身を守るようにしましょう。パンツスタイルや靴下を履いて足もとの冷えを防ぐほか、ストールなどの羽織ものを持ち歩き、いつでも体温調節ができるようにしましょう。冷房で冷えたときは、ぬるめの炭酸入浴でリラックスしながら温まるのがおすすめ。

C:暑さ疲れタイプ

もともと体力がなくて胃腸が弱い人に多いタイプ。気温が高くなる梅雨ごろから身体がだるくなり、夏から秋にかけてずっと不調が続くのが特徴。まずは睡眠をしっかりとり、疲れをためないことが大切です。睡眠前にホットアイマスクや蒸しタオルを活用し、約40℃で目もとを10分程度温めると、リラックス効果が高まり、質のよい眠りが得やすくなります。

あなたの「秋バテ」危険度・タイプは?

まずはあなたの「秋バテ」危険度とタイプをチェックしてみましょう。

>>今すぐ秋バテチェック!

夏からはじめる秋バテ対策

「秋バテ」を防ぐには、夏の過ごし方がポイント。今からできる秋バテ対策を紹介します。

①ぬるめ炭酸入浴で疲労回復

ふだんはシャワーだけで済ませる人も、夏こそ湯船に入って疲れをとりましょう。理想的な入浴は、38~40℃のお湯に10分程度つかること。シャンプー後のトリートメントの間に湯船に入る、身体を洗ってからまた湯船に入るなど、分割しながらトータルで約10分間お湯に入るだけでも、疲労回復につながります。

また、炭酸ガス入りの入浴剤を使うと、末梢の血管を拡張して血めぐりがよくなるため、さらに低い温度(36~38℃程度)でも疲労を軽減でき、夏でもほてらず入浴できます。入浴剤は、お湯から出たときに清涼感を感じられるミント系やメントール入りがおすすめ。香りがさわやかなので暑苦しさもやわらぎます。

炭酸入浴と疲労回復の関係

過度の仕事や運動、大量の紫外線、精神的ダメージや不眠など、心身のストレスにより、活性酸素が大量に発生します。活性酸素は、細菌の攻撃から身体を守るために身体に必要な物質ですが、増え過ぎると細胞機能の低下や組織損傷を引き起こし、疲労感やパフォーマンス低下などの症状が起こります(酸化ストレス状態)。最近では、継続的な炭酸入浴により酸化ストレス度が低減するという研究結果も報告されています。

>>お風呂に入ると疲労回復するのはなぜ?

② 食で「秋バテ」解消!

●香味野菜、香辛料で気をめぐらせよう

最近人気のパクチー(コリアンダー)をはじめとした香味野菜や山椒などの香辛料は、食欲をアップさせ、食欲機能が低下した身体の気のめぐりをよくする働きがあるといわれています。消化機能によいとされるショウガは、加熱することで身体を温める成分“ショウガオール”がアップ。また、山椒は胃腸の働きを助けるので、「胃腸疲れ」タイプの人にはとくにおすすめ。山椒の葉や実は冷凍しておくといろいろな料理に使えて便利。山椒のパウダーはきんぴらごぼうを炒めるときや味噌汁にプラスすると香りが立ち、食欲増進にもつながります。

③ 日常の動作で「秋バテ」予防の身体づくり

●積極的に階段を使うことで第2の心臓を鍛える

駅やオフィスなどで積極的に階段を昇るようにすると、第2の心臓といわれるふくらはぎを鍛え、全身の血めぐりをよくするためのポンプ機能がアップ。電車で立っているときにつま先立ちをするのもおすすめ。

>>お風呂に入ると疲労回復するのはなぜ?

>>秋バテの傾向と対策は? 今すぐ秋バテチェック!

写真:PIXTA

関連の悩み別記事を見る

疲れ・だるさ

秋バテ

キーワードから探す

あなたの血めぐりは大丈夫? 血めぐりチェック

人気記事ランキング

インフォメーション

メディア掲載情報

  • 2017年8月25日

    中村格子先生 (特)日本放送協会 NHK「ひるまえほっと」(アッ!と@ほっと 熱トレで夏太り解消)

  • 2017年8月13日

    福田千晶先生 ㈱毎日新聞社「毎日新聞(東京・札幌)」(福田千晶 暮らしの健美法 実は夏痩せの3倍も多い夏太り)

最新記事