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2017年12月4日

すべての疲れは首から⁉冷え・疲れ解消に効果的な「首温活」

監修:順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生

すべての疲れは首から⁉冷え・疲れ解消に効果的な「首温活」

冬の寒さを感じる季節がやってきました。最近、冷えや疲れで体調がすぐれないという人も多いのでは? 実は、冷えや疲れは自律神経と大きく関係しています。自律神経はアクセルの働きをする「交感神経」と、ブレーキの働きをする「副交感神経」からなり、両方がよく働いていることが大切。しかし、現代はストレスを感じやすく、自律神経の機能が低下している人が多いのです。

「ウーマンウェルネス研究会」では、20〜59歳の男女1,200人を対象に冷えと疲れに関する意識調査を実施。その結果を、交感神経(アクセルの働き)と副交感神経(ブレーキの働き)によって4つのタイプに分類したところ、「ぐったりタイプ」が最も多く、全体の約6割を超える結果となりました(図①参照)。

図①

「冷え」と「疲れ」のタイプ別調査結果

現代人に最も多い「ぐったりタイプ」

この調査結果に対し、自律神経研究の第一人者で、プロスポーツ選手やアーティストなどのパフォーマンス向上指導に携わる順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は次のように述べています。

「ぐったりタイプ」が6割以上も!現代人は危機的状況!!

「D ぐったりタイプ」が最も多いという結果は、現代社会を色濃く反映しており、非常に深刻な状態であるといえます。交感神経も副交感神経も低いこのタイプは、体力がなく非常に疲れやすいのが特徴です。

しかも、両方のバランスがとれてしまっているため、本人は不健康であるという自覚が乏しく、生活習慣を改善しようという意識が低いため、悪循環に陥りがちです。

「休む」=「動かない」ことではない

ストレスの多い環境や睡眠不足で疲れきってしまっている「D ぐったりタイプ」は、「休み方」を間違えている可能性があります。「休む」=「動かない」ことではありません。

疲れているからといって、帰ってソファに座り込んだり、休日にごろごろしてすごしたりするのは、実はかえって疲れを溜めてしまっているのです。休むときには、むしろ動いたほうがよく、適度な運動をすることで血流が改善されます。その結果、ストレスも軽減し、疲れも解消されやすくなるのです。

「D ぐったりタイプ」も適切な対策をとることで、理想的な「A 絶好調タイプ」に近づくことができます。

また、「A 絶好調タイプ」もおかれる環境によっては、「B がんばりすぎタイプ」や「C ねむだるタイプ」へ移行してしまう危険性もあるため、首を温める「首温活」を中心とした対策をとることが必要です。

>>自分のタイプと対策はこちら

全タイプに効果的な「首温活」とは

冷えや疲れを感じやすい現代人にとって、自律神経の機能を高めるために最も効果的なのは「首温活」です。首には太い血管があるので、首を温めると全身の血液が温まりやすくなり、冷えや疲れもやわらぎます。また、首を温めると副交感神経の機能も高まります。その結果、リラックスできるようになったり、血流がよくなったりすることでこりもほぐれ、全身の疲労感が解消されやすくなります。

手軽にできる「首温活」

①ホットタオルや温熱シートを使う

首には太い血管や副交感神経のセンサーがあるため、日中に疲れを感じたときや夜寝る30分前に、ホットタオルや温熱シート、保温効果のあるネックウォーマーなどで首を温めると効果的です。

②炭酸入浴

炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40℃のぬるめのお湯に首まで5分つかり、首が温まった後に胸まで10分つかります。この方法により、炭酸ガスによる温浴効果で全身の血行がよくなり、副交感神経の働きも高めることができます。炭酸入浴を継続すると自律神経の機能が高まることがわかっています(グラフ①)。

また、過剰な活性酸素は疲労状態をひきおこす要因となりますが、最近では、継続的な炭酸入浴により活性酸素の量が低減するという研究結果も報告されています(グラフ②)。

グラフ①

自律神経活動量の増加

グラフ②

炭酸入浴による疲労回復効果

「首温活」と併せて取り組むタイプ別対策

D:アクセルもブレーキもきかない「ぐったりタイプ」の対策

・適度な運動

疲れているときほど、身体を休めて安静にしていようと思いがちですが、身体を動かすことで血流がよくなり、自律神経の機能も高まります。エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うなど、まずは日常生活の中でできる運動に取り組みましょう。まずは1日3階分から、慣れてきたら階数を増やしていきましょう。1か月続けてみると、変化を感じるようになります。

・腸内環境を整える

朝起きたらコップ1杯の水を飲み、朝食はかならずとりましょう。胃に入ってきた水や食べものが腸を刺激し、お通じがスムーズに。腸と副交感神経には深い関わりがあり、腸内環境が改善されると副交感神経の働きが安定します。温熱シートなどをお腹に貼って温めるのも効果的。

C:アクセルがきかない「ねむだるタイプ」の対策

・小刻みなスケジュール

ゆったりとしたペースで物事を進める傾向のこのタイプは、仕事やスケジュールを組む単位を30分刻みに切り替えてみましょう。気持ちの切り替えがうまくでき、メリハリのある行動もとりやすくなります。

・適度な運動

「D ぐったりタイプ」参照

B:ブレーキがきかない「がんばりすぎタイプ」の対策

・余白のあるスケジュール

タイムマネジメントが得意なこのタイプは、ついついスケジュールを詰め込んでがんばりすぎてしまいがち。ゆったりとした行動を心がけて余白を作ることで、精神的な余裕も生まれ、自律神経の働きを高めやすくなります。

・腸内環境を整える

「D ぐったりタイプ」参照

A :切り替え上手な「絶好調タイプ」の対策

交感神経、副交感神経ともに機能が高く、理想的といえる「A 絶好調タイプ」ですが、環境によっては「B がんばりすぎタイプ」や「C ねむだるタイプ」に移行してしまう可能性があります。自分のペースに合わせて、適度な運動や腸内環境を整える対策を意識しましょう。

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年6月23日〜30日
調査対象:首都圏の20〜59歳の男女1,200名
調査内容:あなたの体調に関する意識調査

写真:PIXTA

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