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2018年3月8日

寒暖差に身体がついていかない「寒暖差疲労」とは? 季節別の対策

監修:統合医療医 東京有明医療大学 教授 川嶋 朗先生

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「日中はぽかぽかなのに朝晩は冷える」「気温が違い過ぎて、どんな服を選んだらいいかわからない!」。このように、日々の”寒暖差”が激しい時期は、いつの間にか疲れがたまってしまいがち。今回は、寒暖差によって疲労が起こる理由とその対策を紹介します。

なぜ寒暖差で疲れるの?

身体にとって理想的なのは、体温や血圧、脈拍などが安定している状態です。ところが、1日の中での寒暖差や短期間での寒暖差が激しいと、身体が気温差に対応しようとエネルギーを消耗します。

たとえば暖かい室内から冷え切った屋外に出る場合、身体が冷えて体温が下がってしまいます。そんなとき、身体は一定の体温を保つために熱をつくるなどしてエネルギーを消耗します。一方、涼しいところから暑いところに出ると、身体は汗をかくなどして体温を下げようとします。汗をかくのにもエネルギーが必要です。

気温のアップダウンが激しい季節は、とくに多くのエネルギーを消耗するので、自律神経のバランスを崩しがちになり、疲れやだるさを感じやすくなるのです。

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季節別 寒暖差疲労への対策は?

寒暖差を感じると、身体は自然に体温調節をしようとがんばってしまうもの。そのエネルギーを浪費しないためには、「身体に寒暖差を感じさせない」ことが鉄則です。

【春の対策】色使いで春を取り入れ、薄着による冷えを予防

春は「三寒四温」といわれる通り、寒さと暖かさが目まぐるしく入れ替わります。春になると厚着をやめて軽やかな素材の衣服を着たくなりますが、薄手の衣服では急な冷え込みから身体を守れません。そこで、コートやストール、タイツなどの色をホワイトやパステルカラーなどの春らしい色にチェンジ。素材は冬物と変わらなくても、色で春らしさを演出することで、おしゃれをしながら寒暖差対策ができます。

また、外出する前には首やお腹、腰などに温熱シートを貼って、身体を温めましょう。家を出た瞬間に「寒い!」と感じにくくすることで、寒暖差から身体を守ることができます。

【夏の対策】首まわりを温め、エアコンによる冷えを防ぐ

夏は暑い屋外からエアコンが効いた室内に入ったときに、寒暖差を感じがち。室内での冷えを防ぐには、夏でもストールを常備し、首まわりを冷えから守るのがおすすめです。首には太い血管が通っているため、首を温めると全身に温かい血液がめぐり、冷えが和らぎます。

また、冷たいものを飲み過ぎると内臓が冷え、全身が冷えてしまいます。水分補給には、お茶や水など常温でもおいしく飲めるものを用意しましょう

【秋の対策】身体を休めてエネルギーをチャージ

夏から冬へと向かう時期は、寒暖差や台風の襲来などで気圧も激しく変動します。身体は気温や気圧への変化に対応しようとして、疲れやすくなります。また、夏バテを秋まで引きずる”秋バテ”になる人も。

秋の寒暖差対策のポイントは「リラックス」。気温や気圧の激しい変化に対応するため、自律神経はオーバーワーク気味です。そんなときは就寝前に38〜40度のぬるめのお湯で炭酸入浴を。ぬるめのお湯での入浴は副交感神経が優位になり、身体を休めることができます。炭酸ならぬるめのお湯でも末梢血管を拡張して血流をよくするため、身体を温め、疲労回復に効果的です。

暑い時期にシャワー浴だけですませていた人は、疲れがたまっていたり、夏バテから抜け出せなくなっていたりする可能性も。この時期に入浴習慣を見直し、寒暖差に耐えられるエネルギーを回復しましょう。

【冬の対策】室内にいるときの快適な温度を逃さない

温かい室内と厳寒の屋外を行き来することで寒暖差を感じやすい季節です。冬の寒暖差対策のポイントは「ぽかぽかを保つこと」。室内にいるときの快適な温度をできるだけ逃さないように、しっかりと着込むのは基本。お腹、太もも、首など、血流の多い部分はとくに重点的に温めるのが効果的です。

また、体温を上げてぽかぽかになるために軽い運動をするのもおすすめ。ちょっとした筋トレのほか、しっかり防寒してウォーキングやジョギングなど、好みに合った運動をすると基礎体力がアップして、寒暖差に負けない身体づくりに役立ちます。

【通年の対策】よく噛んで食べる&ぬるめの炭酸入浴を習慣に

年間を通して取り組みたい対策は次の2つです。

●よく噛んで食べる

よく噛んで食べると、「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールの分泌が抑制されるため、ストレス解消やリラックスにつながります。食事をするときは、ひと口あたり30回を目安にしっかりと噛みましょう。

●ぬるめの炭酸入浴

前述のように、ぬるめの炭酸入浴には体温上昇、疲労回復、リラックス、免疫と代謝アップという5 つの効果が期待できます。秋に限らず、1年を通じて炭酸入浴を習慣にしましょう。

体力がないと、寒暖差を感じやすい?

体力がないと、気温や気圧のささいな変化にも対応ができず、疲れてしまいます。そうならないために、体力アップに取り組んでみては? 体力がないうちはハードな運動はNG。たとえば通勤・通学のときに「いつもより大きな歩幅で早歩きをする」「バスや電車では座らない」など、日常生活でかんたんに取り入れられる「ちょっとだけタイヘンなこと」でOKです。1か月くらい続ければ変化が実感できますよ。

写真:PIXTA

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