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2018年1月10日

受験まで“ほどよい緊張感”を保つには【ビリギャル坪田先生に聞く】

受験まで“ほどよい緊張感”を保つには【ビリギャル坪田先生に聞く】

「うちの子は受験生なのに緊張感が足りない!」と感じたことはありませんか? ウーマンウェルネス研究会の調査(※1)によると、「緊張感が足りない」と感じたことのある親御さんは、受験1年前には約7割(※2)と多数。受験半年前になっても6割以上と、3人に2人がヤキモキしていることがわかりました。

親はこんなに心配しているのに、なぜ子どもは気を引き締めて勉強しないのでしょう? 受験指導のプロ、“ビリギャル”でおなじみの坪田信貴先生の解説で、その疑問がスッキリ! さらに受験本番に向けて、子どもの緊張感をうまくコントロールするコツも教えてもらいました。

※1 6都府県の受験生をもつ親551人を対象としたアンケート調査より。

※2 緊張感が足りないと「感じた」人と「ときどき感じた」人を合計した割合。

なぜ子どもは緊張感に欠けているの?

受験の1〜2年前から親御さんはピリピリしはじめるのに、受験する本人はのんきに遊んでいたり、試験の成績をさほど気にしていなかったり。その差はなぜ生まれるのでしょう?

最大の理由は、大人と子どもの時間感覚にズレがあるからです。たとえば子どもの場合、出かける10分前になっても着替えも歯みがきもせず、出発2〜3分前になって『やばい!』と焦り出すということがよくありますね。

大人は社会人経験があるので、自分の身支度にどれくらい時間がかかるか、時間通りに行動しないとどんなトラブルがあるか、予測することができます。でも子どもにはその感覚がないので、『受験まであと1年』と言われてもピンとこない。これが、緊張感が欠けているように見える最大の原因です」と坪田先生。

受験直前の緊張をほぐす方法【ビリギャル坪田先生に聞く】

“タスク管理”でほどよい緊張感をキープ

子どもにもっとしっかりしてほしい! というのが親の願い。ただし、緊張でガチガチになるのも困ります。

「受験の1〜2年も前から緊張しているのは、あまりよいことではありません。そういった子は本番になったら頭は真っ白で大パニック、実力を発揮するのはむずかしいからです。ただし、本番が近くなれば、どんなお子さんでもかならず緊張します。そこで有効なのが、親御さんが大人としての社会経験を活用してお子さんの“タスク管理”をすることです」。

タスクとは、やるべき課題のこと。つまりタスク管理とは、子どもがやるべき課題をはっきりさせ、それを着実に実行する計画を立てて進行状況を管理することです。坪田先生は、親が受験生のタスク管理をすることで、次のようなメリットがあると言います。

受験本番で緊張しない子どもの陰には「マイペース母さん」あり!?

【親が子どものタスク管理をするメリット】

①やるべきことが明確になるので、子どものモチベーションが上がる。

②親が勉強の進み具合を把握できるため、「緊張感が足りない」と焦らなくなる。

③タスクさえこなしていればOKとわかれば、子どもはふだんからコツコツ勉強する習慣が身につく。

④空いた時間は自由に使えるので子どもがリラックスできる。

⑤試験本番でもタスク管理の能力を活かせる(試験本番でも解ける問題を見極め、ペース配分できるようになる)。

「最初は親が率先して計画をつくり、子どもにタスク管理の習慣がついたら、自ら計画を立てさせて報告してもらうようにするといいでしょう」。

“タスク管理”を実践! まずは量の把握から

受験生のタスク管理をするには、どうしたらよいのでしょうか? 実例をあげて解説します。

タスク例:1年間で英単語の本4冊をマスターする場合

①タスク量の把握

・ 英単語の本1冊あたりの単語数は300。300単語×4冊なので、マスターすべきは1200単語。ただし、すでに300語は覚えているので、1年間(12か月)で覚えなければならないのは900単語。

②計画を立てる

・ 900語を12か月で覚えるには、1か月あたり75単語。1週間あたり約20単語。

・ 「1日3単語ずつ覚える?」→「毎日続けるのは大変。休みもほしい」→「それなら1日おきに5単語は?」→「それならできる!」

③計画通りに実行できているかチェック

・ 子どもに任せっぱなしはNG。報告を聞く、ノートを見る、テストしてみるなどの方法でときどきチェックしましょう。

・ 予定通りに進んでいなければ計画を練り直すのも大切。

「お子さんが小さいうちは、親が手や口を出しやすいですが、中学生や高校生になると塾や学校に任せっぱなしになりがち。でも、子どもの状況を理解できずに不安になるくらいなら、子どもが大きくなっていても『一緒に計画を立てよう。私も協力するよ』と思い切って言ってみてください。親御さんのサポートは現実的に役に立つだけでなく、メンタル面で大きな支えになるはずですから」。

緊張とリラックスのバランスをとるには?

最初は足りないように思えた緊張感も、本番が間近になればどんどん高まっていくものです。緊張しすぎたときはリラックス、いまひとつ勉強する気にならないときはリフレッシュと、上手に気分転換しながら、受験に向けてメンタルの状態を整えていきましょう。

受験生の気分転換におすすめなのが、手軽に使えるホットアイマスクです。40度程度の温度で目もとを10分ほどじわじわ温めると、張りつめた気分がほぐれてリラックス。「もうちょっとがんばりたいな」というときは、メントール入りのアイマスクを使うと、温め終わったときに目がシャキッと冴えて、勉強する意欲が湧いてくるかもしれません。

坪田信貴さん

坪田塾塾長。累計120万部突破の書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称ビリギャル)や累計10万部突破の書籍『人間は9タイプ』の著者。これまでに1300人以上の子どもたちを子別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評がある。大企業の人材育成コンサルタント等もつとめ、起業家・経営者としての顔ももつ。テレビ・ラジオ等でも活躍中。新著に『バクノビ —子どもの底力を圧倒的に引き出す339の言葉』がある。

<調査概要>

調査方法:インターネット調査

調査期間:2017年11月27日~28日

調査対象:東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)および、大阪府、愛知県の6都府県の、2年以内に子どもの受験(主に中学・高校・大学)を経験した母親551名

調査内容:“受験時の子どもの緊張感”に関する意識調査

写真:Thinkstock / Getty Images

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