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2018年10月4日

寒暖差疲労外来」の医師に聞く!不調の意外な正体とは?

監修:せたがや内科・神経内科クリニック院長 久手堅司先生

「寒暖差疲労外来」の医師に聞く! 不調の意外な正体とは?

秋が深まり、日に日に寒さを感じる季節がやってきました。今年は気候が目まぐるしく変わり、身体が悲鳴をあげている……と感じる人が多いのでは?
そこで、ウーマンウェルネス研究会では、「気象変化と心身の不調」について、首都圏在住619人(20代~50代男女)を対象に調査を行いました。

2018年は、上図のとおり、年明けから激しい気象変動が次々と発生。体調を立て直すタイミングがないままに、心身の不調や疲れを感じている人が7割を超える結果となりました。(グラフ①)

この調査結果について、せたがや内科・神経内科クリニックで「寒暖差疲労外来」を設けている久手堅院長は、「異常気象により心配されるのが寒暖差疲労。症状を訴える人は寒さの入口に当たる10月から徐々に増え始めます」と注意を呼びかけます。

さらに久手堅先生は、「寒暖差疲労は気象だけではなく、現代人特有のデジタル漬けのライフスタイルも影響していると考えられます。近年のスマートフォンの普及により、首のこりを感じる人が急増。首のこりにつながる骨格のゆがみが、実は寒暖差疲労を引き起こすきっかけになっていることも考えられます」と、寒暖差疲労の背景を分析しています。

今回の調査でも、首のこりを感じている人の8割以上が寒暖差疲労を感じており、首のこりを感じていない人の2倍近い結果となりました。(グラフ②)

原因は「骨格のゆがみ」+「激しい気象変動」

現代人はスマートフォンの長時間使用により姿勢が悪く、骨格がゆがむ傾向にあります。自律神経の出す信号が通る背骨にゆがみがあると、自律神経はうまく機能しません。
また、今年は異常気象が多発したために、自律神経の働きは例年に比べて低下傾向にあると予想されます。さらに、これから迎える秋冬の寒暖差も重なることで、2018年の秋冬は「寒暖差疲労」に厳重注意の時期といえます。

寒暖差疲労は放置するとますます深刻に

寒暖差疲労の代表的な症状は、倦怠感、だるさ、冷え。これらに加え、肩こり、首こり、頭痛、めまいなどの身体的な不調から、不安感や気持ちの落ち込みなどの精神的な不調まで、症状は人それぞれ。
寒暖差疲労は、対処せずに放置してしまうと、どんどん深刻化してしまいます。
たとえば、寒暖差疲労の代表的な症状である冷えは初期段階で手足にあらわれますが、そのまま放置してしまうと内臓の冷えや全身の冷えにまで拡大し、深刻化してしまう場合もあります。
さらに、症状もひとつだけではなく、肩こり、頭痛、めまいなどが重なり、日常生活に支障を来たしてしまう可能性も。

まずは「寒暖差疲労」チェック

まずは10項目をチェックして、寒暖差疲労のレベルを確認しましょう。

<寒暖差疲労チェック10項目>

  • □ 暑さ、寒さが苦手
  • □ PC作業やスマートフォンの使用時間が長い。平均4時間/日以上
  • □ 冷え症がある
  • □ 首こり、肩こりがある
  • □ エアコン(冷房、暖房ともに)が苦手
  • □ まわりの人が暑いのに、自分だけ寒いことが多い
  • □ 顔、または全身がほてりやすい
  • □ 季節の変わり目に体調をくずすことが多い
  • □ ずっとエアコンが効いているなど、温度が一定の環境にいる時間が長い
  • □ 代謝が悪く、むくみやすい

該当箇所が1~3個の人は軽症の寒暖差疲労の可能性
該当箇所が4~6個の人は中症の寒暖差疲労の可能性
該当箇所が7個以上の人は重症の寒暖差疲労の可能性大

寒暖差疲労を緩和する3つの対策

① 外出時や自宅で手軽にできる首温活

首の温めは寒暖差疲労対策として有効です。首は、自律神経機能として大切な役割を担い、太い血管が通っている重要な場所。しかし、外気にさらされて冷えることが多いため、温めて保護する必要があります。首が冷えてしまうと自律神経は緊張状態になり、血めぐりが悪くなって全身が冷えてしまいます。寒さが本格化するこれからの季節、冷えや疲れを感じた時には、首を温めることが効果的。蒸しタオルや温熱シートを利用して、首のうしろあたりを温めましょう。蒸しタオルなどの蒸気温熱は、乾いた熱と比べて身体に多くの熱を伝え、皮膚を深く広く温めることができます。

② 炭酸入浴

炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40℃のぬるめのお湯に10~20分程度つかるとリラックスモードに。炭酸なら、ぬるめのお湯でも末梢血管が拡張されて、血行が促進されるため、疲労回復にも効果的。さらに、炭酸入浴を継続すると自律神経機能が高まることがわかっています。

自律神経活動量の増加

③ 首こり解消対策ストレッチ

タオルを使って首まわりの筋肉をまんべんなくストレッチ。回数は決めずに、気がついたときに、首の付け根から根もとまで位置をずらして行います。心地よい圧迫感でマッサージ効果も。

<コラム>骨格のゆがみは自律神経に影響! まずはセルフチェック!

骨格がゆがんでいると、自律神経はうまく働きません。意識せずに壁に沿って立ってみて、後頭部、肩甲骨、お尻、ふくらはぎ、かかとの5カ所がぴったりと壁に密着するかどうかチェック。5カ所が壁に密着しない場合は、骨格にゆがみが生じている可能性も。

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※調査概要
調査対象 : 首都圏の20歳~59歳の男女619名
調査内容 : 気象状況と心身の不調に関する意識調査

写真:PIXTA

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