監修:医師、医学博士、健康科学アドバイザー 福田 千晶先生
冷えると悪化する「生理痛」。とくに夏は冷房や冷たいもののとり過ぎで、症状が重くてつらいと感じる人も多いようです。ここでは夏の生理痛や不快感を軽減する方法をご紹介します。
冷房の効いた部屋で過ごしたり、冷たいものの飲食が増えたりするなど、夏は身体の外側からも内側からも冷えやすい要素がそろっています。生理痛と冷えの関係は、不明な点もありますが、身体が冷えて、血行が悪くなると、酸素や栄養が不足し、子宮の機能が低下し、体外に経血をスムーズに排出できなくなります。さらに、経血を排出させるために、身体はますます子宮の収縮を強めようとし、子宮を収縮させます。すると、痛みを引き起こす作用もあるプロスタグランジンの分泌が盛んになります。これにより、生理痛が悪化すると考えられています。